EV値下げ合戦
今日の日経新聞にこんな記事が掲載されてた。
主力の中国市場でEV値下げ合戦が激しく、テスラの営業利益率がピーク時の半分になっている。
自国の自動車メーカーを保護したい政府の動きもあり、外資のテスラは中国市場での先行きが怪しくなっているようだ。
そもそもEVの価格が、ガソリン車に比べて高い理由の1つは、レアメタルを使った部品が多いからだ。
リチウムイオンバッテリー、モーター、半導体装置、、、
またレアメタルの世界的供給源の1つは中国である。当然この値下げ合戦で中国は自国メーカーを優遇しにくるだろう。
テスラだけでなく外資自動車が現状のまま値下げ合戦に応戦し続けるのは、政治的にも厳しそうだ。
戦略は色々ありそうだが、もし長期的に値下げ合戦に真っ向から勝負するなら、レアメタルを使わない部品により、値下げ余地を大きくする方法もあり得るだろう。
利益率の観点、政治的観点だけでなく、ESGの観点からレアメタルを極力排したEVで、中国勢と勝負に出るメーカーは現れるだろうか。